危険な現場へ立ち向かう勇敢な機動隊員
セキュリティ本部 警備部
2004年の9月某日、深夜2:16、あるスーパーマーケットより異常信号が多発し、これを受けた管制センターは機動隊員に現場直行を指令するとともに、110番通報を実施しました。
指令を受けたのは入社1年目のK隊員。真面目な彼は機動隊の経験も半年を過ぎ、立派なイセット隊員として日夜勤務しておりました。彼は9分後に警察よりも一足早く現場正面に到着。駐車場にて建物の様子を見つつ待機しようとしていたところ、間もなく警察のパトカーも到着した為、K隊員は裏口へ回ろうとしました。ところがその時、K隊員の後方より急発進してきた軽トラックがあり、危うく轢かれるところで彼はその車を避けました。軽トラックはそのまま走り去りましたが、K隊員はナンバーだけはしっかり控え、この事は後の警察の捜査に役立ったとの事です。
K隊員が建物裏側の事務所出入り口へ向ったところ、やはり扉がこじ開けられ侵入の形跡がありました。どうやら重い金庫を運び出す為にロープを巻きつけ自動車で引っ張った様子で、その金庫が棚、壁、柱等様々なものをなぎ倒した為、事務所内はメチャクチャのほぼ全壊状態。非常に荒っぽい犯行でした。しかしロープが途中で切れた事と、おそらくK隊員や警察が相次いで到着したことで犯人も慌てたらしく、結局何も盗らず強引に逃走したようです。
犯人と遭遇し、危うく轢かれそうになったK隊員がその後、前以上に慎重に対処にあたるようになったのは言うまでもありません。
このように犯行直後の現場は非常に危険です。しかし勇敢な機動隊員は1分1秒でも早く現場に到着しようと日頃からルートの研究などを怠っていません。
よく「自分はすぐ近くに住んでいますので、異常信号があったらすぐに教えてください!」という元気なお客様もいらっしゃいますが、たいへん危険ですので是非ともおやめ下さいね。