お客様の生命・財産とイセットを結ぶ非常押しボタン
セキュリティ本部 教育研修室
イセットの機械警備システムの中には非常押しボタンというサービスもあります。
お客様が「強盗等で身の危険を感じた時に押す」事によりイセット管制センターにその信号が入り、機動隊員が現場に急行し対応するというものです。
ある日、某飲食店より非常押しボタンの信号を受信しました。管制センターより指令を受けた当時機動隊員をしていた私は現場に急行しました。向かっている最中に「大声を発し、お金を払わないと言っているので110番通報する」との情報がはいりました。過去に先輩や同僚の経験として聞いた話しで、刃物を持った男が店内でうろついたり、警備員の姿を見て逆上した客が警備員を突き飛ばし大怪我をしてしまうという事があり、ドキドキしながら向かいました。
現場に到着すると店員さんに対して何やら言っている客がみえ、そのうち私の姿に気付いたその客は「お金を払う」と態度を変えました。そうこうしているうちに警察官も到着し、状況を報告しその場を引継ぎました。ホッとする瞬間です。その客は私(警備員)の姿を見て態度を改めたのか、たまたま気が変わったのか・・。警備員の態度によっては逆上し店員さんに暴行を加えたかもしれません、物を壊したり暴れたりしたかもしれません。賊や不審者等に対しては毅然とした態度を示す事が必要です。不安そうな表情、自信がなさそうな態度では相手の思うつぼです。
特に無人店舗での防犯異常とは違い、非常押しボタンはお客様がその場に見える際の異常です。1つ間違えれば警備員自身のみならず、お客様の身をも危険にさらす事となります。賊や不審者等に対して優位に立つ事は警備員にとって必須です。その結果、お客様や自身の安全を確保出来るのです。「お客様の生命と財産を守る」弊社の経営理念を改めて認識する事が出来た事案でした。